1.CKアイソザイムとは何か
CK(クレアチンキナーゼ: Creatine kinase)は、筋肉や脳のエネルギー代謝に関わる酵素です。CKは2つのサブユニット(Mサブユニット:筋型、Bサブユニット:脳型)からなる2量体構造を持ち、その組み合わせから3つのアイソザイム(BB、MB、MM)が存在します。
2.CKアイソザイムの特徴
CKアイソザイムは臓器特異性に優れています。
| CK-BB | 脳、平滑筋に多く存在 |
| CK-MB | 心筋に特異的に存在(骨格筋にも微量に存在) |
| CK-MM | 骨格筋、心筋に多く存在 |
健常人では大部分がCK-MMで、CK-MBはわずか、CK-BBは通常検出されません。
3.電気泳動によってどう分析されるか
各アイソザイムの荷電の違いを利用して分離します。
陽極側から、CK-BB、CK-MB、CK-MMの順に分画します。免疫グロブリンと結合したマクロCK1が、CK-MBからCK-MMの陰極側に出現することがあります。ミトコンドリアCKとよばれる高分子のマクロCK2が、CK-MMの陰極側に出現します。
4. 臨床的にどう解釈されるか
| CK-BB上昇 | 脳挫傷、脳手術、悪性腫瘍の末期 |
| CK-MB上昇 | 心筋梗塞(発症数時間で上昇し、診断に有用)、心臓手術 |
| CK-MM上昇 | 骨格筋疾患(進行性筋ジストロフィー、多発性筋炎)、心筋梗塞、横紋筋融解症、激しい運動後 |
特殊なCKアイソザイム(アノマリー・異常分画)として、免疫グロブリンと結合したマクロCK1や、悪性腫瘍の末期等で出現することがあるミトコンドリア由来であるマクロCK2が存在します。
CKアイソザイム検査は、CK-BBやマクロCKの検出、心筋梗塞や骨格疾患の診断の一部に使われています。
最終更新日:2026.10.02